18:21品川発の東海道線下りに乗る
帰宅ラッシュのギュウギュウ具合を見て
それに乗り込む気なんて1ミリも湧いてこなくて
電車を1本見送った
先頭に並んで乗った次の電車も似たようなもので
30分経っても40分経っても満員電車と言える状態のままで
慣れないわたしは辟易していたのだけど
人の林に囲まれながら揺れる車内で掴まるところもないのに
文庫本や雑誌を読んだり
イヤホン付けてスマホや音楽プレーヤ―で映画かドラマかなんかを見たり
小さいスペースで人に迷惑かけることもなく
きっちり自分の世界に入って楽しんでいる人たちの
たくましさには本当に感心した
わたしも長い旅のために本屋に寄ってきたところだったので
手元に読みたい本はあったのだけど
あの車内でやることといったら
カバンを低く持って重心を下げることで体の安定化を図り
だらしなく猫背になってアゴをあげてウヘェ~って顔をしてること
ぐらいしか思いつかなかった
電車を見送ったときなんて
「こんなところにいたら人間の尊厳が失われかねない」
くらいに思ったのに
人々の真似して電車内で文庫本を開いてみたけど
3ページ読んだところで閉じて
そのあとは座れるまでウヘェ~って顔してた